本記事は生理前の胸の張りに悩んでいる方へ、胸が張る原因や仕組みに加え、胸の張りを軽減する方法についても詳しく解説しています。胸の張りがつらい時期におすすめのブラジャーもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
生理前になると「胸が張って痛い」「ブラがきつく感じる」といった違和感を覚える方も少なくありません。
これは月経前症候群(PMS)の一種として知られ、女性の身体に起こる自然な変化の一つです。
参照:PMS/PMDD研究の動向を探る
ここからは、生理前に起こる胸の張りの代表的な症状や、自分で確認する方法について詳しく解説します。
胸の張りの感じ方には個人差がありますが、生理前にはホルモンの影響で乳腺が刺激されるため、胸に圧迫感や鈍い痛み、皮膚のハリを感じやすくなることが知られています。
これに伴い、一時的にバストのサイズがやや大きくなる場合もあります。
バストサイズが1カップ程度変わる人も珍しくなく、普段のブラジャーが窮屈に感じる場合があります。
参照:vol.1 誰も教えてくれない「乳房のトリセツ」
胸の張りを自分で確認する方法はいくつかあり、いずれも簡単に行えるものばかりです。
お風呂上がりや着替えのタイミングで気軽に試してみましょう。
1:バストに軽くふれて状態を確認する
両手の指先でバストをやさしくなでるように触れ、普段と違った「ハリ感」や「痛み」がないかをチェックします。
特に、軽く押した際にチクチクとした痛みがある、左右で張りの強さに差がある場合は、ホルモンバランスの変化やPMS(月経前症候群)の影響が考えられます。
バストのセルフチェックを月に1回の習慣にすると、バストの健康状態を知るうえでも役立つとされています。
参照:乳がんと早期発見 / 乳がんセルフチェック
ただし、痛みや腫れが継続する場合や気になるしこりがある場合は、自己判断せず専門医の診察を受けましょう。
2:ブラジャーの着用感を確認する
普段と同じブラジャーを着けているのに「なんとなくきつい」「締めつけが強く感じる」「アンダーがくいこむ」などの違和感がある場合も、胸が張っているサインの一つです。
生理前に胸が張るのは、女性ホルモンのバランスが変化するためと言われています。
女性ホルモンとは主に「エストロゲン」と「プロゲステロン」を指し、この2つのホルモンで排卵や月経をコントロールしています。
特に「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が胸の張りに関係していると考えられています。
ここからはさらに詳しく、胸の張りにつながる主な要因について解説していきます。
参照:女性ホルモンとライフステージ
生理は女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の変化で起こると言われています。
この「エストロゲン」と「プロゲステロン」は生理周期によって体内で変動し、それに伴って乳腺が刺激され、胸の張りやむくみ、痛みなどを引き起こすと言われています。
このホルモンは妊娠に備えて乳腺組織を発達させる働きがあり、その影響で胸が張る、痛みが出るといった症状が現れます。
生理前に「バストが大きくなった気がする」「胸が重たく感じる」といった経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、ホルモンの影響によって身体が一時的に水分を溜め込みやすくなるためだと言われています。
排卵後から生理開始までの期間、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌が活発になります。
このホルモンには、水分を体内に保持する働きがあるため、身体全体にむくみが生じやすくなります。
特に、プロゲステロンの分泌がピークを迎えるのは排卵から約7日後とされており、この時期に胸の張りやサイズの変化を実感しやすくなると考えられています。
参照:成人女性における下肢のむくみと月経周期の関連
排卵後から生理が始まるまでの間、妊娠に備えて、プロゲステロンの分泌が一時的に増加すると言われています。
このホルモンの働きにより、乳腺が発達し、胸全体が膨らんで張りを感じやすくなります。
一般的には、生理が始まるとともに、胸の張りは少しずつ軽減していきます。
生理前の胸の張りが強いと、ブラの締めつけや就寝中の寝返りがつらくなることも少なくありません。
胸の張り方には個人差がありますが、生理前にバストが1.2倍の大きさになることもあると言われています。
ここからは、生理前の胸の張りがつらい方へ、日常的に取り入れやすい5つのケア方法をご紹介します。
胸の張りがあるときにワイヤー入りのブラジャーを着用すると、締めつけが強く感じたり、普段と比べてワイヤーの当たりが気になる場合があります。
胸の張りがあるときは無理をせず、ノンワイヤーブラやカップ付きインナーなど、バストを柔らかく包みこむタイプの下着に変えると、着けごこちが快適になることがあります。
生理前の不調をやわらげ、ホルモンバランスを安定させるためには、日々の食事内容を見直すことがとても重要です。
特にビタミンDはホルモン調整や水分代謝をサポートし、カリウムはむくみを軽減する効果が期待できます。
ビタミンDを多く含む食材:サケ、ブリ、イワシやサンマなどの青魚、きのこ類
カリウムを多く含む食材:バナナ、メロン、ほうれん草、ひじきなどの藻類
参照:ビタミンDを多く含む食品
ただし「身体に良いから」といって特定の食材ばかりを摂取するのは逆効果になることもあります。三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)を基本とし、さまざまな栄養素をバランスよく摂ることが大切です。
また、塩分の摂りすぎはむくみを悪化させることもあるため、控えめに摂るのがおすすめです。
参照:ちょうどよいバランスの食生活
ストレスはホルモンバランスの乱れを招きやすく、生理前の症状を強く感じる原因にもなります。
参照:エストロゲンの機能とストレス~生涯を通じて健康を維持するために~
睡眠の質を高めること、気分転換できる時間を確保することが心身の安定につながります。
また、うつ伏せになって寝ると胸を圧迫してしまい、より痛みを感じることがあるため、できるだけ仰向けになって寝ることを心がけましょう。
適度に身体を動かすことで血行が促進され、胸の張りによる痛みをやわらげる効果が期待できます。また、軽い運動は気分転換にもなり、ストレスを軽減することでホルモンバランスの安定にもつながります。
ただし、バストに張りや痛みがあるときは、強い揺れや激しい運動は避け、無理のない範囲で軽いストレッチやマッサージなどを取り入れましょう。
以下に、自宅で簡単にできる胸のマッサージ方法をご紹介しますので、ぜひお試しください。
症状が重く、日常生活に支障が出る場合は、市販されているPMS対策の漢方薬や鎮痛剤を活用するのも一つの方法です。
ただし、薬の使用は自己判断ではなく、医師に相談してから始めるようにしましょう。
胸の張りというと生理前に起こる症状というイメージが強いですが、生理とは関係のないタイミングで胸が張ったり、痛みを感じたりすることもあります。
ここでは、生理前ではないのに胸が張る原因として考えられる代表的なケースと、それぞれの改善策について解説します。
妊娠初期には、ホルモンバランスの変化により乳腺が発達し始め、胸の張りや痛みを感じることがあります。
これは妊娠を維持するための自然な変化ですが、個人差が大きく、生理前と似た症状に戸惑う方も少なくありません。
温かいタオルを当てる、ぬるめのお風呂に浸かるなど、胸を軽く温めて血行を良くすることで、張りによる不快感を和らげる効果が期待できます。
乳がんなどの乳腺に関する疾患でも、胸の張りや痛みが現れることがあります。
これらは生理周期とは無関係に症状が現れるため、違和感が続く場合は自己判断せず、医療機関を受診しましょう。
40代以降に差し掛かると、卵巣からのエストロゲン分泌が急激に減少し、更年期障害として「胸が張る」といった身体症状が出始める方も少なくありません。
更年期障害はホルモンの急激な変動が原因と言われていますが、症状がつらい場合には婦人科を受診し、専門的な診断と治療を受けることをおすすめします。
参照:女性の睡眠とホルモン
生理前になると毎回必ず胸が張るという人もいれば、張る時とそうでない時があると感じる人もいます。
このような違いが生じる背景には、ホルモンの変動だけでなく、体調や生活環境などのさまざまな要因が関係しています。
ここでは胸の張りに差が出る主な原因について詳しくご紹介します。
強いストレスを感じている時期や、身体が疲れているときは、ホルモンバランスが乱れやすくなると言われています。
その結果、生理前でも乳腺が十分に刺激されず、胸の張りをあまり感じないことがあります。
睡眠は、女性ホルモンの分泌リズムを整える上で重要な役割を果たしていると言われています。
睡眠不足が続くとホルモンのバランスが乱れやすくなり、本来なら胸の張りを感じるタイミングで症状が現れなかったり、逆に必要以上に強く胸の張りを感じたりすることがあります。
規則正しい生活と十分な睡眠をとることがホルモンバランスの安定につながります。
「無排卵周期」と呼ばれる排卵が起こらなかった周期では、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が十分に行われないため、通常のような胸の張りを感じにくくなります。
無排卵は、ストレスや急激な体重変化、過度なダイエットなどが原因で起こることがあると言われており、頻繁に起こる場合は医療機関での検査が推奨されます。
生理前でもないのに胸の張りが続いたり、周期的でない違和感を感じる場合は、ホルモン関連の疾患が隠れている可能性もあります。
特に、胸の張りに加えて生理不順や不正出血などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
生理前の胸の張りや痛みは、排卵後に増加するプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で現れる症状です。
症状が始まるタイミングや続く期間には個人差がありますが、一般的には以下のような流れで変化していきます。
排卵が起こると、体内では黄体ホルモンの分泌が始まり、乳腺に働きかけて、妊娠に備えた準備を整えようとします。
この段階ではまだホルモンの影響は比較的穏やかと言われています。
排卵から1週間ほど経つと、黄体ホルモンの分泌量はピークに達します。
この時期に胸の張りや痛みが最も強くなる人が多く、ブラジャーがきつく感じたり、バストトップが敏感になることもあります。
日常生活に支障をきたすほどつらい場合は、先に紹介したケア方法を取り入れるとよいでしょう。
参照:女性の生殖内分泌学
妊娠が成立しなかった場合、黄体ホルモンの分泌は減少し、それに伴って乳腺の活動も落ち着きます。
このタイミングで胸の張りや痛みが自然と引いていくのが一般的です。
一般的に、胸の張りは排卵後から生理開始までの約2週間続くと言われています。
ただし、体調や生活習慣の影響で短く感じる人もいれば、1週間以上前から症状が出る人もいます。
張りの期間があまりにも長引く、もしくは強い痛みが続くといった場合は、念のため医療機関での相談をおすすめします。
ここからは、生理前の胸の張りがつらいときでも安心して着用できるブラジャーをご紹介していきます。
※記事に掲載されている商品価格はセールなどにより価格が変更になる場合がございます。正確な商品価格は商品詳細ページからご確認ください。
生理周期にあわせて胸のサイズが変わる
バスト変化に合ったサイズのご着用で、より快適な毎日を!女性の体型は変化しやすく、季節や生理周期によって繊細に変化します。季節や生理周期のバスト変化に合ったサイズをご着用いただくことで、より快適に毎日をお過ごしいただけます。
サイズ違いをお持ちになるのもおすすめです。カップサイズが変わってしまうほどでしたら、サイズ違いをお持ちになるのもいいと思います。生理中はデリケートですのでその時に合うブラの方が過ごしやすいですよ。また、パットを外したり、カップの伸縮性のあるシリーズもおすすめですよ。
パッドやストラップで調整して快適に!生理前はお胸が張る方も多いです。例えば、いつものブラでパッドを入れて使われている場合、生理前はパッドを外してサイズ調整もおすすめです。ストラップを少しゆるく調節するだけでも、違います。また、生理期間だけ肌あたりのやさしいものを好むようでしたら、ストレッチ素材やノンワイヤーのブラをそのとき用に準備されるのもよろしいかと思います。ブルーな時ほど、快適に過ごすアイテムをおすすめします。
恋するブラ(R)623 ブラジャー
価格:¥6,600~(税込)
自然なシルエットを演出する「恋するブラ」シリーズです。フロント中心部のワイヤーを薄くフラットにし、外側に反らせた“NEWエンジェルワイヤー”を使用。肌にくいこみにくく、痛くなりにくくなっています。
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夢みるブラ(R) ライト ブラ&ショーツセット デイジーシャワー
価格:¥4,719~(税込)
カップ部に花柄の編みレースを使用したシンプルなデザインなので、デイリーに使いやすいブラです。”ミルキーホイップ(R)パッド”は本物のバストのような感触でボリュームアップします。身体の動きによりフィットするので、ブラズレしにくく楽な着けごこちです。
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スマート バランス622 ノンワイヤーブラジャー
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身体の動きの変化にフィットする着けごこちのよいノンワイヤーのシリーズです。カップはパッドが内蔵されたソフトストレッチカップを使用しているので、バストの動きにフィットして自然にボリュームアップします。
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夢みるブラ ノンワイヤーエアリー ノンワイヤーブラジャー1 フルブルーム
価格:¥3,960~(税込)
気泡の大きいポリウレタン素材をメッシュ素材でラミネートした通気性に優れたカップを使用しています。伸縮性もあるので、バストの動きにやさしくフィットします。ノンワイヤータイプなので、締めつけ感がなく楽な着けごこちです。
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スロギー ゴー オールラウンド カップ付きハーフトップ2
価格:¥3,190~(税込)
非常に伸びのよい素材を使用し、1サイズでSサイズからLサイズまでフィットするシリーズです。締めつけ感がなく、快適な着けごこちです。薄く伸びのよいレーヨン混素材を使用し、やわらかくなめらかな肌ざわりです。
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フロラーレ バイ トリンプ1100 フルカップブラジャー
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豊かなバストをすっぽり包み込み、自然なバストラインを作ります。バック上辺はストレッチレース・スカラー始末でくいこみにくくなっています。
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トリンプストーリー607 フルカップブラジャー
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カップ内側の脇部分に伸びない布を配しているため、バストの横広がりを抑え、内側に整えます。肩にかけて幅を広げたストラップは、ズレにくく楽な着けごこちです。ストラップにアジャスターがついているので長さの調節が可能です。
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レーシープリントナイトブラ ハーフトップ フローラルトワルドジュイ
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本記事では生理前の胸の張りに悩んでいる方へ、胸が張る原因や仕組み、対処法に加え、おすすめのブラジャーのご紹介をしました。
この記事が皆様のお役に立てば幸いです。