暑い夏を快適に過ごすためには、涼しく過ごせるパジャマが不可欠です。夏用のパジャマといっても、さまざまな種類のものが売られているため、選び方のポイントについて解説します。
夏用パジャマを選ぶ際に最も重要なのは「素材」「デザイン(袖・丈の長さ)」「サイズ感」「機能性」の4つです。このポイントをふまえて、自分の好みや使用環境に合わせて選ぶことで、暑い夏でも快適な睡眠を得ることができます。
具体的に、どんな点に注意して買えばよいのか、チェックリストを紹介します。夏用パジャマは、以下の条件を満たすものを選ぶと良いでしょう。
夏用パジャマに最適な素材は「吸湿性」「通気性」「肌触り」の3つの要素から選ぶことが大切です。おすすめの素材としては、綿(コットン)、麻(リネン)、レーヨン、シルク、機能性素材があります。それぞれの素材の一般的な特徴を比較表にまとめたので参照ください。
素材 | 吸湿性 | 通気性 | 肌触り | 特徴 |
---|---|---|---|---|
綿(コットン) | ◎ | ◯ | ◎ | 肌にやさしく、汗をよく吸収する |
麻(リネン) | ◯ | ◎ | △ | 通気性抜群で速乾性がある |
レーヨン | ◎ | ◯ | ◎ | シルクに似た滑らかさで冷感がある |
シルク | ◯ | ◯ | ◎ | 保温性と放熱性を兼ね備えている |
機能性素材 | ◎ | ◎ | ◯ | 吸汗速乾性や温度調整機能がある |
日本の夏は高温多湿な気候のため、吸湿性と通気性が特に重要になります。汗をかきやすい方は吸湿性の高い綿やレーヨン、通気性を重視する方は麻、肌触りを重視する方はシルクや綿など、自分の体質や好みに合った素材を選びましょう。
綿100%のパジャマは、夏用パジャマとして特に人気の素材です。その最大の魅力は、肌に優しい自然な着ごこちにあります。綿100%の夏用パジャマには以下のような特徴があります。
汗をかきやすい夏の夜には、吸湿性と通気性の高さが必要不可欠です。また、綿は天然素材のため肌に優しく、敏感肌の人にも適しています。型崩れが少なく肌触りも変わりにくいため、気軽に洗濯できる点も、夏用パジャマとしてはうれしいポイントです。
夏用パジャマの素材選びに悩んだら、まずは綿100%の素材を使用してみると良いでしょう。
夏用パジャマを選ぶ際、素材選びと同じくらい重要なのが、袖と丈の長さです。一般的に、夏は半袖・半ズボンが涼しいと思われがちですが、使用環境や個人の体質によっては長袖・長ズボンの方が快適に過ごせることもあります。
特に女性の場合は冷え性の方も多く、長袖・長ズボンの方が適している場合もあります。どのような時に長袖・長ズボンが良いのか、そのメリットについても解説していくので、ぜひ参考にしてください。
近年の夏の暑さは危険なほどなので、夜間も冷房をつけたまま寝ているという方も多いでしょう。冷房の効いた部屋では、長袖のパジャマがおすすめです。特に就寝中は体温が下がるため、冷房による冷えから体を守るために長袖が役立ちます。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針」によると、睡眠中の適切な室温は13~29℃程度で、その中でも夏場は高め、冬場は低めが理想とされています。パジャマの中の温度が33℃前後になっていれば、睡眠の質的低下はみられないと考えられているため、長袖のパジャマで調節すると良いでしょう。
参照:健康づくりのための睡眠指針
夏用パジャマとして女性に人気なのは、長ズボンタイプです。一見すると暑そうに思えますが、実はショートタイプと比べ、多くのメリットがあります。
女性は冷え性で悩んでいる方が多く、特に下半身の冷えを訴える方が多いようです。特に就寝時は代謝が下がるため、冷えを感じやすくなります。冷えが気になる方は、長ズボンでしっかり足元をカバーすると良いでしょう。
参照:若年女性における四肢の冷え感 と日常生活の関係
また、夏場は蚊が多く、特に足元は刺されやすい部位です。長ズボンを履くことで、虫刺されを防ぎ、肌を保護することができます。敏感肌の人や虫に刺されやすいタイプの方にも、長ズボンタイプをおすすめします。
夏用パジャマを選ぶ際には、サイズ選びも重要なポイントです。小さすぎるパジャマは、動きにくく、睡眠の質を低下させることがあります。自分に合った適切なサイズのパジャマを選びましょう。
寝ている間は、自分で思っている以上に体を動かしています。伸縮性のある生地ではぴったりサイズ、綿やリネンなどの生地の場合はややゆったりサイズを選ぶと快適に過ごせるでしょう。
肩や肘、膝を動かしても突っ張った感じがしないか、ウエストがきつくないかなどをチェックした上で、自分に合った着ごごちの良い夏用パジャマを選んでください。
夏の暑い時期には、通気性や吸水性に優れたパジャマを選ぶことが大切です。ここでは、トリンプの夏用パジャマから、おすすめの商品をご紹介します。夏でも快適に眠りたい方は、ぜひ参考にしてください。
価格:4,290円~(税込)
特徴:ギリシャ語で「風の娘」を意味するアネモネにインスパイアされた、アネモネのプリントが彩る華やかなデザインの半袖トップ+長ズボンのパジャマセットです。さらっとした肌触りのポリエステル素材を使用しています。
商品詳細はこちらからご覧ください>>
夏の暑い時期には、Tシャツをパジャマの代わりに着用する方も多いかと思います。しかし、Tシャツをパジャマとして着用するには、いくつかの注意点があります。
Tシャツは、それ自体が寝るための衣服としてデザインされているわけではないため、伸縮性やフィット感が不足しがちです。特に生地に大きなプリントがされているようなデザインでは、プリント部分が硬く、肌触りが良くないこともあります。
また、ついそのままコンビニや散歩などに出かけてしまい、寝間着と普段着が混同しがちです。外に出ると、花粉や黄砂、ウイルスなどが服に付着することもあります。寝る時用のTシャツと外出用のTシャツはしっかりと区別し、パジャマとしては清潔なものを着るようにしましょう。
夏用パジャマは、汗をかきやすい季節に着るものであるため、適切な洗濯・ケア方法を守ることが大切です。ここでは、夏用パジャマを長持ちさせるための洗濯・ケア方法とコツをご紹介します。
夏場は特に汗をかきやすい時期なので、1日着用したら洗濯するのが理想的です。パジャマは見た目では汚れているように見えませんが、汗や皮脂、アカなどの目に見えない汚れが付着しています。細菌の増殖やにおいを防ぐためにも、毎日の洗濯がおすすめです。
毎日洗濯するとなると、生地が傷むのではないかと心配になる方も多いと思います。夏用パジャマを長持ちさせるためには、洗濯表示をしっかりチェックしましょう。生地によって、適切な洗濯方法は違います。吸湿性や通気性を損なわないように、その生地に合った洗濯をして、お気に入りの夏用パジャマを長く愛用してください。
本記事では、夏用パジャマの選び方から、洗濯・ケア方法まで、快適で涼しい夜を過ごすためのさまざまなポイントを紹介しました。日々のケアをしっかり行い、自分にぴったりのパジャマでリラックスした夜を楽しみましょう。みなさんの、より良い睡眠環境作りに役立てば幸いです。