本記事ではシームレス素材の洋服について解説します。シームレス素材の機能やメリット、デメリットまで解説しています。最後にはシームレス素材の下着も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
                    インナーや下着で、シームレスという言葉をよく見かけるようになりました。そもそも、シームレスとはどんな意味でしょうか。
シームレスとは、「縫い目がない」や「途切れのない」という意味があります。
英語でseam(縫い目)とless(〜が無い)という単語が組み合わさった言葉になります。シームレスはアパレルだけでなく、医療やIT、金融業界など様々な場面で使われているようです。
医療では、垣根を超える、垣根が無いといった意味で用いられるようです。シームレスケア、シームレス医療などの言葉があります。1つの病院で急性期、回復期、リハビリ期を利用できることをシームレスケアというようです。
IT業界では、シームレスを意識しない、気にならないといった意味でも用いられるようです。複数の異なるシステムやソフトウェアが、一体化して利用できる状態をシームレスというようです。また、システムの移行や切り替えを自動的に行うことも、シームレスと呼ばれているようです。
金融業界では、金融サービス間の垣根をなくすといった意味で用いられるようです。スマートフォンと決済が合体したモバイル決済を、シームレスといいます。
建築業界では、床材や壁材のつなぎ目をできるだけ目立たせないといった意味で用いられるようです。段差や隙間をなくすことで、デザイン的に美しく、清掃やメンテナンスもしやすい空間づくりが可能になります。
交通業界では、切符や改札の手続きを意識せずに移動できるといった意味で用いられるようです。ICカードやアプリを活用することで、複数の交通手段をスムーズに乗り継げる仕組みを指します。
物流業界では、倉庫から配送、店舗や顧客への納品までを一体的につなぐといった意味で用いられるようです。データ連携や自動化によって、無駄なくスピーディーに商品を届ける仕組みを表します。
ゲーム業界では、ロード画面を挟まずにフィールド間を行き来できるという意味で用いられるようです。プレイヤーが没入感を持ってプレイできるように、画面の切り替えを感じさせない技術を意味します。
本記事で詳細を紹介するアパレル業界では、縫い目がなく肌にフィットするように作られた生地をシームレスといいます。糸を使わないため縫い目がなく、アウターにひびかないのが特徴で、下着やインナーに使われることが多いです。シームレス素材の商品としては、シームレスインナーや、シームレスブラ、シームレスショーツなどがあります。
最近では下着やインナーだけでなく、シームレスダウンといったアウター商品も人気が出てきています。このように、アパレル業界ではシームレス素材の商品が多く登場してきています。
アパレルのシームレス素材は、縫製ではなく熱・圧力・接着層などを利用して布同士を接合することで、なめらかな仕上がりを実現しています。
アパレル分野では、熱圧着や接着テープ・フィルムを用いた方法がよく採用されることがあるようです。生地の対象部分に接着層を挟み、熱と圧力を加えることで粘着層が活性化し、固定される仕組みです。この方法によって、糸を使わずに縫い目の段差を抑えながら、一定程度の強度を保った仕上がりになる場合があります。
また、レーザーカット技術を用いて生地のパネルや端の輪郭を正確に切断することで、ほつれを最小限に抑え、滑らかなラインを保つことができます。
これらの工程を組み合わせることで、洋服やインナーに求められる「快適さ」「美しいシルエット」「肌あたりの良さ」が実現されます。
シームレス素材は、縫い目がなく肌にフィットするため、インナーや下着によく使われることが多いです。しかし最近では、アウターにも使われることも多くなり、シームレスダウンも人気があるようです。
ここからは、シームレスの機能やメリット、デメリットを紹介いたします。
シームレスは縫い目が無く下着の当たりが無いため、アウターにひびきにくいのが特徴です。そのため、下着やインナーに使用されることが多いです。
一般的な女性向けの下着はレースやリボンの装飾がついているため、ブラウスなど薄い生地の服から下着のラインが出てしまうことがあります。しかしシームレスは、装飾がなく縫い目も無いため、下着のラインが出にくくなっています。
縫い目が肌に擦れることも無いため、着ごこちが良いのもシームレスの魅力とも言えます。
シームレス素材を使った衣類のメリットとデメリットを紹介します。
1つ目は、フィット感と着ごこちの良さです。縫い目がないことで肌当たりがやさしく、長時間着用してもストレスを感じにくいのが特徴です。
2つ目は、アウターに響かないシルエットを作れる点です。タイトな服を着てもラインが出にくいため、美しい着こなしにつながります。
3つ目は、保温性や防寒性が高いことです。縫い目がないことで空気を逃がしにくく、体温を保ちやすいという特長があります。
一方で、縫い目がない分耐久性に弱い場合があります。また、破れや穴が空いた際に修理や補正が難しい点もデメリットといえるでしょう。
シームレス素材を使用している衣類は以下のようなものがあります。
シームレスダウンとは、縫い目の部分を樹脂により圧着加工したダウンです。
メリットは、縫い目が少ないため穴から空気が逃げないため、保温性がとても高くなります。また、樹脂で固めているため、着心地も軽くなっています。
デメリットとしては、空気が逃げにくい分、臭いがこもりやすいと言われています。また、樹脂にポリウレタンを使用することが多く、劣化も早いため長期的な使用には不向きという意見もあるようです。
シームレスセーターニットは、無縫製の編み技術を活用して作られています。1枚の生地を縫い合わせるのではなく、立体的に編み上げることで縫い目のない滑らかな仕上がりを実現します。
メリットは、ごわつきがなく着ごこちが良いことや、美しいシルエットを楽しめることが挙げられます。
デメリットとしては、一般的なニットに比べて価格が高いことや、破れやほつれが生じた場合に修繕が難しいということです。
シームレスルームウェアは、縫い目がないため肌に直接触れても刺激が少なく、やさしい着ごこちを提供してくれます。リラックスタイムをより快適に過ごすことができます。
メリットは、快適でリラックス感が高まること、さらに縫い目がないことで肌への摩擦が少なく敏感肌の方にも適していることが挙げられます。
デメリットとしては、サイズ選びを誤ると締めつけ感が強くなってしまう可能性があることです。ゆったりした着用感を重視する場合は、サイズ選びに注意が必要です。
シームレスストッキングは、股部分に縫い目がなく設計されているため、タイトスカートやスリムなパンツを着てもラインが響かないのが特徴です。ドレッシーな装いに合わせると、より美しいシルエットが実現します。
メリットは、洋服にラインが出にくく、特にフォーマルやタイトなファッションに最適な点です。
デメリットとしては、縫い目がない分伸縮性のバランスが難しく、着脱がややしにくいことや、一般的なストッキングに比べて価格が高めであることが挙げられます。

縫い目がなく、脚口が切りっぱなしになっているため、ズボンから下着のラインがひびきにくいのが特徴です。
メリットとしては、縫い目が無く、アウターにもひびきにくいため、タイトスカートやスキニーパンツも気にせずに着られます。また、縫い目が無い分、ウエストや脚口部分の肌に跡がつきにくいのも特徴です。またゴムテープを使用していないものが多いので段差になりにくいなどが挙げられます。
デメリットは、サイズ感が合っていないとヒップに食い込みやすいこと、またずり上がりやすいことです。ウエストや足口の圧迫感が少ないので、不安に感じることもあるようです。ナイロンやポリウレタンを使用しているものは、汗をかくと肌に張り付きやすいため不快に感じてしまう可能性もあります。

シームレスブラジャーは、カップ部分の縫い目がないブラジャーのことをいいます。
一般的なブラジャーの場合、レースやリボンが付属しているため、ブラウスなどの薄い洋服をきてしまうと、ブラジャーのラインが出やすくなってしまいます。
シームレスブラジャーは、縫い目がなくツルッとした素材のため、洋服からブラジャーのラインがひびきにくいという特徴があります。
メリットは、洋服からブラジャーのラインがひびきにくいことや縫い目がない分、肌あたりがなく着心地が良いことです。
デメリットは、シームレスブラジャーはノンワイヤータイプが多いため、サポート力はワイヤーブラに比べると一般的に低いと言われています。そのため、長期間着けるとバストが下垂する可能性があります。

シームレスキャミソールは、ネック、脇、裾、袖部分に縫い目がないことが特徴です。
メリットは、縫い目がなく生地端も切りっぱなしのため、洋服からインナーラインが気にならないことです。また、ボトムインした場合でもラインが出にくいです。
デメリットは、樹脂で接着している場合は、耐久性が低いものが一般的には多いようです。
シームレスブラトップ(カップ付きインナー)は、ブラジャーとキャミソールが一体化したアイテムです。縫い目が少なくフラットな仕上がりになっているため、アウターにラインが出にくく、すっきりと着こなすことができます。
メリットは、アウターに響かないことや動きやすく快適な着用感、さらに一枚でブラジャーとインナーの役割を果たす手軽さです。
デメリットとしては、サポート力が弱い場合があり、しっかりとしたホールド感を求める方には物足りないこともあります。
シームレスアイテムは種類が豊富で、デザインや用途もさまざまです。サイズ・デザイン・素材の3つの基準を意識すると、自分に合ったシームレスアイテムが見つけやすくなります。
シームレスの特徴であるフィット感を快適に活かすには、まずサイズ選びが重要です。小さすぎると締めつけ感が強くなり、大きすぎるとフィット感が損なわれてしまいます。
特にブラトップやショーツは体に直接触れるため、普段の下着サイズを参考にしつつ、ブランドのサイズ表を確認して選ぶと安心です。フィット感を重視するか、ゆったり感を重視するかによっても最適なサイズは変わるため、自分の着用シーンを想定して選びましょう。
シームレスアイテムと一口にいっても、シンプルな無地タイプから、カラーを取り入れた華やかなデザインまで幅広く展開されています。
例えば、アウターに響かせたくない場合はベーシックでフラットなタイプを、ファッション性も重視したい場合はディテールにこだわったタイプを選ぶのがおすすめです。シーンごとにデザインを使い分けることで快適さとおしゃれを両立できます。
シームレス素材はナイロンやポリエステルをベースにした伸縮性のあるものが多いですが、近年はコットン混や吸湿速乾素材なども増えています。
肌が敏感な方は天然素材を取り入れたタイプを選ぶと安心ですし、スポーツや汗をかきやすいシーンでは通気性や速乾性に優れた素材を選ぶと快適です。
季節に合わせて、夏は軽やかで通気性のある素材、冬は保温性の高い素材を選ぶなど、用途に合わせて素材を意識することが大切です。
最後に、おすすめのシームレスキャミソールとシームレスブラジャーを紹介いたします。
シームレスは着ごこちがよく、快適に日常を過ごせるため、ぜひ参考にしてください。
※記事に掲載されている商品価格はセールなどにより価格が変更になる場合がございます。正確な商品価格は商品詳細ページからご確認ください。

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価格:¥4,840〜
ふわふわの柔らかい糸を使用した、ニットインナーです。接ぎめのない(シームレス)無縫製ニットなので、ゴロツキのない快適な着用感です。
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ゼロフィールシリーズが新しくアップデートして新登場しました。生地は吸水速乾機能があり、ふんわりとした柔らかい素材になっています。シームレス素材のため、生地端が切りっぱなしになっており、アウターにもひびきにくい作りとなっています。サイズやカラーバリエーションも豊富になっています。
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⚫︎シームレスカップブラ シグネチャースムース
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脇が長く被りが深いシルエットのストレッチカップを採用し、バストをサイドから包み込んでくれるようなフィット感のTシャツブラ。モダンな編みレースをフロントに施しアクセントに。アンダーパネルはツーウェイ素材とパワーネットのレイヤー仕様。ゴムが直接肌に当たらず、縫い目の見えないスムース仕様になっています。
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⚫︎ストラップレス ハーフカップブラ シグネチャースムース
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シンプルでアウターにひびきにくく、デイリー使いのしやすいデザインになっています。ストラップレスで着用できる、アウターにひびきにくい1/2カップです。サイドボーンによって安定性に優れ、脇をすっきりと見せるのが特徴です。※一部縫製あり
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本記事で紹介したシームレスアイテムは一部となっております。他のシームレスアイテムもぜひご覧ください。
本記事では、シームレスとは何か、シームレス素材の衣類の説明やメリット、デメリットの解説、おすすめのシームレスキャミソールとブラジャーを紹介いたしました。ぜひ参考にしてご自身にあった快適な服装を手に入れてください。