運動などで胸が揺れないようにする方法を紹介します。胸が揺れるとなぜ痛いのか、胸が揺れると胸痩せにつながるのかについても解説していきます。他にも、胸の垂れの予防法や、胸の揺れでお困りの方におすすめのブラジャーもご紹介します。
胸が揺れると痛いと感じる理由は、激しい運動などでクーパー靭帯や胸の内部組織に衝撃が加わり、負担がかかるからと言われています。
参照:一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
胸の内部構造は大まかに以下の3つから形成されています。
中でもクーパー靭帯は胸の筋肉や皮膚とつながっており、乳腺組織や脂肪組織が下方向や背中側に流れていかないように胸を支えたり、吊り上げたりする役割をしています。
クーパー靭帯は胸のかたちを保ったり、ハリを維持する働きがあると言われています。きれいな胸のかたちを保つためにもとても大事な組織といえるでしょう。
激しい運動などで胸が揺れると、衝撃がクーパー靭帯や他の組織に加わり痛みを感じてしまうということです。
ここまで、胸が揺れて痛みが出る原因について解説していきました。ここからは、胸が揺れても痛くない時に起こるトラブルについてご紹介していきます。
胸が揺れても痛くない時に起こるトラブルとして最も多いのが「胸痩せ・胸の垂れ」と言われています。
胸の内部の構造について先述しましたが、胸が揺れるとクーパー靭帯に負担がかかり、伸びたり切れてしまうことがあるといわれています。
クーパー靭帯が伸びたり切れてしまうと、支えていた脂肪組織などが下に垂れてしまったり、背中側に流れていくと考えられます。
すると、胸のハリや丸く美しいかたちが維持できなくなり、胸痩せや胸の垂れにつながってしまうと考えられます。
胸が揺れると脂肪組織などを支えていたクーパー靭帯が伸びたり、切れたりすることがあると言われています。
その結果、脂肪組織が垂れ下がってきて胸が痩せたり、胸がサイズダウンしたように見えると考えられています。
激しい運動などで上下や左右に胸が揺れるとクーパー靭帯に負担がかかり、損傷されると胸のかたちが崩れてサイズダウンしたように見えると考えられます。
胸が揺れて、クーパー靭帯が伸びたり切れたりすることで胸が垂れ下がり、皮膚や筋肉が下に引っ張られる可能性があります。そして、姿勢が前屈みになり猫背姿勢となってしまうとのことです。
猫背姿勢のままで日常生活を送りつづけると、血の巡りが悪くなり、さらに、胸の筋肉や背中の筋肉が凝り固まり肩こりに悩まされる恐れがあると言われています。
また、猫背の人は呼吸が浅くなりやすく、代謝が下がることでダイエットなどをしても中々痩せにくい身体になる恐れがあると考えられています。
呼吸が浅くなる要因として、猫背になると肺を包み込んでいる肋骨の動きが悪くなったり、背骨の柔軟性が低下することが挙げられています。
普段から良い姿勢を保つように意識することが大切なのです。
ここからは、胸が揺れないようにするための対処法について解説していきます。
胸が揺れないようにするためには、正しい姿勢を保ったり適度な運動を行うことや、正しいサイズのブラジャーを着けることをおすすめします。
歩く時や走る時は正しい姿勢で行う事が胸を揺らさない秘訣です。
正しいウォーキングの姿勢は以下になります。
ウォーキングに限らず、運動をするとどうしても胸は揺れてしまうものです。
普段から激しい運動をする方は、運動時はスポーツブラなどの比較的胸が揺れにくいブラジャーを着用することで胸の揺れを軽減することができます。
東京オリンピック・パラリンピックの開催前にイギリスのアスリートにスポーツブラをフィッティングしてもらい調査をした結果。スポーツブラを着用したアスリートの約97%が、快適さ、フィット感、サポート力が向上したと報告し、17%がパフォーマンスが大幅に向上したと答えています。このような調査結果から、スポーツブラが胸の揺れを軽減することが分かります。
上述の通り、運動をするとどうしても胸に衝撃が加わってしまいます。
そのため、正しいサイズのブラを着用して胸の揺れをできるだけ軽減することが大切です。
同時に、自分の胸のサイズにフィットしたものを選ぶことがとても重要になってきます。
例えば「締めつけられるのが苦手」と、大きめのサイズのブラを着用すると胸がしっかりとホールドされないために、揺れの影響を受けてしまいます。
その結果、クーパー靭帯に負担がかかり、胸の痩せや垂れにつながると言われています。
また、自分の胸に合っていない締め付け過ぎのブラもクーパー靭帯の損傷につながると言われていますので注意が必要です。
胸の痩せや、垂れを引き起こさないように自分の胸のサイズにあったブラを着用するようにしましょう。
参考:ポーツマス大学の文献
ここからは、胸が垂れないようにする予防方法を解説していきます。
予防方法としては、姿勢の改善や栄養バランスがとれた食事、習慣的な運動、十分な睡眠時間の確保の他に、バストのケアがあげられます。
サイズの合わないブラを着用すると胸が圧迫されることで血行が悪くなったり、クーパー靭帯の損傷につながる恐れがあります。そのため、胸の垂れを予防するにはまず、自分の胸のサイズに合ったブラをつけることが大切だと言われています。
トリンプでは、店頭でプロによるフィッティングの予約ができるほかに、「#おうちでブラフィッティング」と題し、ご自宅でも簡単にバストサイズを測れるセルフフィッティング方法を紹介しております。ぜひ参考にしてください。
胸の筋肉が衰えると胸の垂れにつながると考えられており、普段から猫背などにならないように、良い姿勢を保つことが大切と言えるでしょう。
胸の内部の脂肪組織や乳腺組織を支えているクーパー靭帯はほとんどがコラーゲンでできていると言われています。また、胸を構成している筋肉はタンパク質が主成分とも言われています。
糖質やビタミン、ミネラルの摂取が筋肉を作る上で重要です。そのため、高タンパク食品の摂取も頭に偏った食生活ではなくバランスのとれた食事が胸の垂れを予防するのに役立つと言えるでしょう。
習慣的に適度な運動をすることで、全身の血行が良くなると言われています。血行が良くなることで全身に栄養が行き届きやすくなり、胸の垂れ予防につながると言えるでしょう。
睡眠を十分にとることで、胸の成長に関わる成長ホルモンや女性ホルモンのエストロゲンなどの分泌が活性化されると言われています。そのため、胸の垂れ予防には睡眠の質も重要であり、十分な睡眠時間の確保と質の良い睡眠が胸の垂れ予防につながると考えられます。
胸も顔などと同様に、紫外線の影響で皮膚がたるんでしまう場合があると言われています。そのため、胸元の露出が増える夏場などには日焼け止めでケアすることが勧められています。
また、乾燥も胸の垂れを引き起こす要因と考えられるため、お風呂上がりなどはしっかりとボディクリームなどで保湿することも大切と言えます。
ここからは、胸が揺れるというお悩みを持つ方におすすめのブラジャーを紹介していきたいと思います。なお、先述の通りブラジャーを着用すれば胸が揺れることを抑えられるわけではなく、正しいサイズのブラジャーを着用するという前提のもと、参考にしてみてください。
※記事に掲載されている商品価格はセールなどにより価格が変更になる場合がございます。正確な商品価格は商品詳細ページからご確認ください。
バストボリュームや揺れを抑え、胸を小さくみせたい方にもぴったりのブラジャーです。保形性に優れたカップ素材”エンジェルクッションライト”を使用しており、ソフトで軽いつけごこちでありながら、きれいなバストラインを作ってくれます。カップ内側が特殊な構造で、ハンモックのようにバストを受け止めてバストが揺れにくいようになっています。商品詳細はこちら
胸をコンパクトに整えるミニマイザータイプのブラジャーになります。4枚に別れた構造のカップで胸のボリュームを上下に逃し、カップの内側の生地の縫い方が特殊なため、バストの揺れをしっかり抑えてくれます。商品詳細はこちら
豊かなバストをすっきりと、自然なラインに整えるフルカップタイプのブラジャーです。カップ内側の三日月型になっており、バストの広がりを抑えてくれます。商品詳細はこちら
本記事では、胸が揺れる原因と対処法について解説していきました。胸の揺れを抑えて、きれいな胸のかたちを保つために、ご自分のサイズに合ったブラジャーを着けることをおすすめします。
本記事が皆さんの胸の悩みの解決につながれば幸いです。